日本メーカはAIスピーカを製造すべき

 日本企業はAIスピーカを製造すべきだろう。販売に自信がないなら、東南アジアメーカにOEM供給しても良い。この製品は日本が作るからには日本独自の機能がある。

 1つはラジカセの機能だ。これは懐古主義である。趣味はわざと不便な事をするから楽しい。カセットデッキはアナログ再生はもちろんだが、デジタルコンパクトカセットにも対応し、デジタル録音も可能にする。

 AIスピーカは事実上のスマートフォンなので、サブスクリプションの音楽サービスにも対応する。もちろん、ダウンロード販売にも対応する。ユーザはスピーカを最新の機器としても利用できるし、古いラジカセとしても利用可能なのだ。

 もう1つは無線HDMI機能を搭載しており、TVをディスプレイ代わりに使用できる。TVには受信機を挿入する。この機能により、事実上このAIスピーカはPCとしても機能する。したがって、単なる家電製品のリモコンではなく、様々なWebサービスも受けられるのだ。

 Webサービスの代表例が予約システムだ。これは企業側がAIスピーカに対応した予約システムを導入する事により実現する。病院の予約や料理の出前、コンサートのチケット予約など口頭で何でもできる。それどころか、Amazonの通販すら口頭で可能になる。AmazonのAIはユーザと対話し、好みの商品を推定する。そして、PCに詳しくない者に人間の様に効果的お勧めをするのだ。

 すなわち、AIスピーカは対話によるWebサービスを実現するのだ。これはPCに詳しい者には冗長な操作になるが、PCが苦手な者には人間との対話の様な操作を実現する。本来はPCに内蔵されるべき機能だが、Microsoftは主な顧客は企業であり、コンシューマユーザにそこまでサービスをする気はない様だ。したがって、日本がやる意味があるのだ。

 メーカは単にスピーカを販売すれば良いのではない。サービス企業にサービスのシステムを販売する必要がある。実はこのサービスのシステムの方が収益に貢献する。現代のビジネスはハードウェアは収益の源ではない。ソフトウェアシステムこそが重要なのだ。このため、家電メーカはソフトウェア部門を大幅に強化する必要があるのだ。それはsonyや任天堂はすでに実現している事だ。

 日本はアメリカの大学の情報学科と連携し、高度なプログラム技術を開発する必要がある。そして、製造技術の様に絶えず改善を重ね、バグの出にくい信頼性の高いプログラム環境を実現する必要があるのだ。これができれば、日本のITは復活する。アメリカのシステムはバグだらけだからだ。かつて、自動車も故障は当たり前だった。この常識が変わったのは日本の品質管理のおかげだ。ソフトウェアも品質の時代なのだ。逆にイノベーションはもう終わりなのである。

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